ジリリリリリリリ   目覚ましがなる。
あ、景吾がいる。何やってんだろうこんな所で。・・・・ん?


「な,なんで景吾がいんの?」
「迎え(起こしに)にきてやった」
「今日日曜日だよ?それにまだ朝6時じゃん;まだ寝たかったのに」
「べつに目覚まし6時にかけてたんだから関係ネェだろ?」
「まぁそういわれればそうだけど・・・私一応女の子・・・」

「どうでもいいから早く準備しろ」
「・・・(聞いてない・・;)てか何でいるの?」
「決まってんだろ?今日一日しっかり働け」

そうだった・・私今日一日こいつの言う事聞かなきゃなんだ・・

「じゃ侑士連れてきてい?((ニコ」
「・・・お前・・バカだろ?」

そして景吾の家無事到着。

「いつ見ても凄い家だよね。」
「とりあえず暑いから中入ろうぜ」
「・・・・・・・・うん」
「あいつをさ・・・好きんなったきっかけとか・・覚えてるか?」
「・・・はは、何いきなり。」
「言えよ」
「嫌だね」
「言えって」
「だって、絶対単純って言うし!!!」
「・・いわねぇって」
「言う!!!」
「・・・・いわねぇ」
「・・・・またいつか話すから」


ある日のテニス部の練習日。凄く暑かった。
熱射病で倒れてしまった事があった。
あんまり良くは覚えてないんだけど、
侑士が負んぶして保健室まで走って運んでくれたらしい。
単純って思うかもしれないけど。
背中から侑士の優しさが伝わってきた気がしたから。



「・・・何ボーっとしてんだよ。さっさと部屋入ろうぜ?」


ガチャ


「じゃ・・まずなんか買って来い」
「何買ってくればいい?」
「食うもん。何でもいい。」
「うん分かった・・・けど・・お金は?」
「あ〜ん?・・ないのかよ(睨)」
「ないです(脅)」
「・・・・(ゴールドカード)」
「ぎゃあああ、すいません;そんなの持てません(泣)」
「何でだよ」
「いや、本気で無理だから」
「・・・・・ふーん・・じゃ一万円な」
「・・・・・・・・」
「あ〜ん?少ねぇか〜?」
「違うよ高校生がコンビニで一万円って
       金持ちか何か怪しい事やってるみたいじゃん」
「あ?そんなことねーよ」
「・・・・・・」
「じゃあ何円だ?」

「1000円でいいよそんなに買わないんだし」

「そんなもん持ってねぇ」
「は?どう言う意味?・・・じゃあ一万円でいいよ」
「あぁ」
「ありがとうございます、
    落とさない様気をつけます。」


「じゃ行ってきます」

それにしても1000円持ってない高校生なんていないよ。

んとコンビニでいいよね?
じゃあこれとこれとこれとうーん・・
これくらいでいいや。


「一万円お預かりします」
「8932円のおつりですありがとうございました」


あれっ?そうだよね。普通おつりで千円くるのに・・変なの。
景吾おつりもらってないとか?やそんなわけないし・・・・
じゃあ一万円でおつり来るとか?・・・ありえない。
まぁそんな事どうでもいいや・・帰ろおーと

「・・・・・」


何か見られてる・・のかな・・


「(小声)あれ可愛くない?」
「(小声)行っちゃう?」

え??こっち来る・・・?いや来ない??こっち向かってる??
逃げよう・・か?いやでも違ったら失礼だよね。
でもそんな事いってる場合じゃないし・・。

・・・・・・

でもやっぱ私に向かってるんじゃないかもしれないし。
ってもう来ちゃったよ。

「ねぇねぇ。」
「はい」
「可愛いね」
「いえ」
「俺等と遊ばん?」
「いえ結構です今急いでるので・・すいません」
「え?そんな風には見えないんだけど?」

何言ってんのこいつら・・失礼だよ

「本当急いでるんで・・・!!!」
「えー待ってよ。」
「ってか間にあってるんで」
「えー何が?」
「彼氏いるのー?」

ああ日本語が通じない人種か。

「手離せ!!」

ってかマジふざけんな。いいかげんにしろ。

「おい!!!何やってんだよ!?」
「あっ景吾!!」
「とっとと帰るぜ」

「・・おいちょっと待てよ」

「テメーらきたねぇんだよ手離せ」


景吾の一言でまいてしまった。
やっぱり景吾は凄いやつなんだと思う。


「バーカ お前何やってんだよ」
「・・・ごめん。てか何でここにいたの?」
「言い忘れた事があったんだよ」
「・・てっきり遅いから心配で迎えに来たかと思ったよ 笑」
「・・・・・な!!!///そ、そんなわけねぇだろ!」
「素直じゃないなぁ」

「ち、ちげーよ」
「・・・あは・・可愛いなあ」
「・・・・・・」
「・・・・うん、で??」
「で??って何がだよ」

「・・用事があるってさっき言ってたけど・・用事って何?(笑)」
「・・・あ?・・・・さっき雨降ってたから・・傘持ってきてやったんだよ」
「・・・あはは、そっかありがと・・でも傘持ってないみたいだけど?」
「・・・・・う・・うるせえよ・・落としたんだよ」
「・・・ふふふ、ありがと」

ちょっと景吾をおちょくりながら再び家に戻った。
景吾ってば可愛いところもあるんだよねー。










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